実務未経験者のためのWebデザイナーになる方法
独学でWebデザイナーになる

就職活動についてのご相談

これまではスクール選びについての相談が多かったのですが、先日、就職活動についてのご相談がありましたのでしょうかいします。(相談者のツヨシさんには掲載を快く承諾いただきました。ありがとうございます。)

ツヨシさんは、スクールに通っており、就職に向けてどのような作品を作ればいいのか悩んでいる様子でした。以下に、ツヨシさんの悩み、私の思いをよりリアルに受け止めてもらうために、やりとりをほぼそのまま掲載させていただきます。よって長い、長い文章です。

就職活動に苦労されている方や、就職活動に向けて不安をお持ちの方に読んでいただけると幸いです。

就職活動用の作品ですが、どういったモノをどこまで作ればいいのかが分かりません

■□ご相談者:ツヨシさん□■

初めまして。

じゅんさんとほぼ同じ悩みを持ってました。
もっと早くにこのサイトを知っていればと、非常に悔しい思いをしています。

本題ですが、ボクは今作品を作っている最中です。
就職に向けてのモノです。
ただ、どういったモノをどこまで作ればいいのかが分かりません。

ボクは企業のマーケティング活動に興味を持っています。
なので目標は、企業や店舗のウェブサイトを作成している会社に入社することです。
その先はディレクター、プロデューサーになることです。

その場合、企業や店舗のサイトを作品として作ればいいのでしょうか?
それとも他に作っておけばいいものなどはあるのでしょうか?
また作品の数や、サイトの規模はどれほど必要なのでしょうか?

バイトをほぼ毎日、しかも夜間にしているため、学校の授業が終わって先生とじっくりお話している時間が取れないのです。

お忙しいとは思いますが、お返事頂ければ大変嬉しく思います。
宜しくお願い致します。


私ならこういう人を採用したい。 小林謙輔(管理者)

ツヨシ様
メールありがとうございます。

作るのは何でもいいです。作品の数や、サイトの規模もあまり関係ありません。
では、採用する立場のWeb制作会社は何を見ているのか?

私ならこういう人を採用したいということをお伝えいたします。

企業のマーケティング活動に興味を持っているということですから、その興味を持っているということをアピールしてください。

例えば、私がツヨシさんに面接でこういう質問をします。

「Webマーケティングに興味があるということですが、実際の世にあるWebサイトで、マーケティングがよくできていると思ったサイトにはどのようなものがありましたか?」

ツヨシさんは、どのように答えますか?


何か答えられるように、日ごろからWebサイトをよく観察してください。
興味のあることに対して、どのように自分が面白いと感じたのか、取り組んでいるのかを説明できるようになってください。

まずその認識をもつことが、どのようなサイトを作ればいいのかに繋がります。

私から、どのようなサイトを作ればいいのかをアドバイスする前に、私からツヨシさんに質問させてください。ツヨシさんの回答を見させていただいてから、アドバイスをさせていただきたいと思います。

ツヨシさんが現在思っている、知っていることで構いませんので正直に伝えてください。現段階では調べなくてもいいです。正直に答えていただいた方がより、具体的なアドバイスができるかと思います。


質問1.「マーケティングってズバリ何でしょう?」

質問2.「なぜ、マーケティングに興味をもったのですか?」

質問3.「Webサイトとマーケティングってどんな関係があると思いますか?」


分からなければ、分からないでいいですよ。
そういう私も、就職活動をしているとき、面接でこんな質問をされていたら、とても答えられていないですから。

返信をお待ちしております。

小林謙輔


■□返信です。:ツヨシさん□■

小林 謙輔様

早速のお返事、お忙しいところ大変ありがとうございました。
またお返事頂けた事がとても嬉しかったです。

それでは小林さんより頂いたご質問に返答したいと思います。

質問1.「マーケティングってズバリ何でしょう?」

マーケティングとは、消費者・市場の動向を調査しながらの経営だ、
と思っています。

質問2.「なぜ、マーケティングに興味をもったのですか?」

一言で言うと、すごくおもしろそうだから、ですが、
戦略を様々な角度から検証し打ち立て、それを基にモノ・サービスを売り出していくことにとても感銘を受けました。
その中でも、戦略を立てることに一番気を惹かれました。

質問3.「Webサイトとマーケティングってどんな関係があると思いますか?」

Webサイトはマーケティング活動においてのツールの一つだと思っています。

以上、簡潔ですが僕なりの答えです。一切何も調べずに正直に思っていることを書きました。
僕の相談にこんな質問まで設けて頂いて、とても嬉しいです。ありがとうございます。

質問2.ですが、回答になってるでしょうか?これくらいしか書くことができません。


それと、その他の小林さんから頂いたメールに僕なりの感想など書かせてもらいます。

作るのは何でもいいです。作品の数や、サイトの規模もあまり関係ありません。
では、会社は何を見ているのか?

技術も大事だけど何か違うモノも必要、ということですか?
どんな人間が必要とされているか、ということもかなり気になってました。
最初からこういう聞き方をすればよかったのかもしれません。

「Webマーケティングに興味があるということですが、実際の世にあるWebサイトで、マーケティングがよくできていると思ったサイトにはどのようなものがありましたか ?」
ツヨシさんは、どのように答えますか?

僕はまだまだ答えることは出来ないです。

何か答えられるように、日ごろからWebサイトをよく観察してください。
興味のあることに対して、どのように自分が面白いと感じたのか、どのように取り組んでいるのかを説明できるようになってください。
その認識をまずもつことが、そのようなサイトを作ればいいのかに繋がります。

下は僕なりの受け止め方です。
面接でマーケティングに興味があると言った以上、それについて色々説明しておかないと、口先だけで終わってしまいますよね。
それと、マーケティングが僕の出発点であり、ゴールでもあるのかなという気がします。

もっともっと煮詰めて、出した答えを作品にしていけばいいのかな、と思っています。

かなり難しそうですが。

それでは回答の採点をお待ちしています。
お忙しいでしょうが、宜しくお願いします。
でも無理はされなくて結構ですので。


ご返答ありがとうございます。 小林謙輔(管理者)

なぜこのような質問をさせていただいたかと言うと、ツヨシさんのようにWebデザイナーになりたい人で、マーケティングに興味があるという人は貴重だからです。

Webデザイナーになりたいという人は、ほとんどが以下のような動機です。

「かっこいいから」
「きれいなグラフィックを作りたい」
「かっこいいグラフィックを作りたい」
「デザインやイラストなどの右脳を使う仕事がしたい」

私もそうでした。前職が化学エンジニアということで、物事を理屈で説明する仕事でした。
左脳ではなく右脳を使いたい!
そう思っていたのです。

実際、この仕事に就いてみて思うことは、マーケティング、スケジュール管理のような、いわゆる左脳の仕事もしっかりとこなせる人間が、自分の可能性を広げられるということなのです。

> 質問1.「マーケティングってズバリ何でしょう?」

マーケティングとは、消費者・市場の動向を調査しながらの経営だ、と思っています。

だいたい認識は合っています。企業がいかに売上を効率的に上げ、利益に繋げるか?
それを検討し、実行する。その仕組みのことです。

よって、消費者・市場の動向を調査することももちろん必要になります。

> 質問2.「なぜ、マーケティングに興味をもったのですか?」

一言で言うと、すごくおもしろそうだから、ですが、戦略を様々な角度から検証し打ち立て、それを基にモノ・サービスを売り出していくことにとても感銘を受けました。

その中でも、戦略を立てることに一番気を惹かれました。


> 質問3.「Webサイトとマーケティングってどんな関係があると思いますか?」

Webサイトはマーケティング活動においてのツールの一つだと思っています。「


ツヨシさんが興味をもたれている戦略を立てる、その戦略の中でWebサイトをどう位置付けるのか?
そしてその戦略を実現するためにはWebサイトをどうデザインするのか?

Webデザインの面白さはそこにあると私は思っています。そしてクライアントもまた、そういうWebサイトを求めているのです。

> 「Webマーケティングに興味があるということですが、実際の世にあるWebサイトで、マーケティングがよくできていると思ったサイトにはどのようなものがありましたか?」
> ツヨシさんは、どのように答えますか?

僕はまだまだ答えることは出来ないです。


これは難しかったですね。しかし質問1~3までのやりとりで、ツヨシさんがマーケティングに興味があるということが、十分に分かりました。あとはその興味を広げて知識を広げてください。興味があれば勉強することは楽しいと思います。

マーケティングに興味があるなら、勉強しましょう。視野が広がります。

参考までにマーケティングに関して私が最初に手にした入門書を挙げておきます。

はじめての人のマーケティング入門

マーケティングに関する書籍はたくさん出ています。本屋のビジネス書コーナーに行けば、それこそたくさんあります。また、メルマガも数多くあります。

まぐまぐ(メルマガ配信スタンド)
「マーケティング」で検索してみてください。発行部数が多いメルマガを購読してみてください。


次に、私がマーケティングを学ぶ上で、多くの気づきを得られた本を以下に3冊挙げておきます。これを読めば、マーケティングにおいてWebサイトをどのように活用すべきなのか、そのヒントが得られます。

営業マンは断ることを覚えなさい

あなたの会社が90日で儲かる!

間違いだらけのWeb戦略
※amazonのレビューは厳しいですが、それはこれから勉強するツヨシさんには当てはまりません。
私も勉強になりました。分からない用語が多々でてくると思いますが、それは検索で調べて勉強してください。

日常のあらゆるサービスに対し、企業がどのようなねらいでそのようなサービス行なっているのか?Webサイトに活かせないだろうか?こうすればもっとよくなるのではないか?そんなことを意識してください。

ボクは企業のマーケティング活動に興味を持っています。なので目標は、企業や店舗のウェブサイトを作成している会社に入社することです。
その先はディレクター、プロデューサーになることです。

その場合、企業や店舗のサイトを作品として作ればいいのでしょうか?
それとも他に作っておけばいいものなどはあるのでしょうか?
また作品の数や、サイトの規模はどれほど必要なのでしょうか?


知識が広がれば、一番最初の質問、つまり、
「Webマーケティングに興味があるということですが、実際の世にあるWebサイトで、マーケティングがよくできていると思ったサイトにはどのようなものがありましたか ?」

という質問の回答を得ようとする視点で、Webサイトを見ることが出来るようになります。
この質問の回答について自分なりにレポートにまとめたり、また、マーケティングの観点から実際にある企業サイトのリニューアル企画書を作ってみる、企画書に沿って制作してみる。

ここまでできれば、実務経験が無くても、アピールできます。実務経験のあるWebデザイナーでも、ここまでできる人材は、なかなかいないのです。

ですから、作品として作るWebサイトの規模や数に、これといったきまりはないのです。
どういう考え方、情熱でWeb制作に取り組んでいるのか?ツヨシさん自身の思想、実行力を知りたいのです。それを伝えるには、口だけでは無理なのです。企画書とWebサイト、これで伝えてください。

現時点のツヨシさんの実力で可能な範囲で構いません。実務経験がなければ、その取り組みから、今後のツヨシさんの可能性を判断し、採用を決めるのです。

もちろん、実力をアップするには数をこなすということも必要です。しかし数がたまるまで待つ必要はありません。制作と就職活動を同時に進めてください。逆に自分が勉強してきたことを、面接担当者に質問してみるのもよいです。

制作会社にもいろいろあります。もしかしたら、マーケティングやWeb制作に関して、ツヨシさんの質問に答えられない会社もあると思います。その会社はディレクターやプロデューサーになりたいツヨシさんが目指すべき会社ではありません。

私も最初に面接した会社で、その会社のロゴマークの意味について質問したことがあります。
その面接担当者は答えられませんでした。それは1次面接であり、その後2次面接への案内が届いたのですが思い切って断りました。その後、なかなか面接に受からなかったこともあり、あの時2次面接を受けていたら..と思うことも正直ありました。しかし、あの時の選択は正しかったと言えます。

「とにかくこの業界に潜り込んで、経験を積みたい。経験を積めば実務経験が得られ、次に繋がる。」
こんな考え方も捨ててください。もし自分の目指すものに合わない会社に潜り込んだとしても、それは時間の無駄です。

その会社で勤めている間に、自分の志しに妥協が出てしまうかも知れません。疲れきって、数年後には情熱が冷めてしまっているかもしれません。仕事に対して、プロフェッショナルではない考え方が身についてしまうかも知れません。

自分を安売りしないこともまた重要だと、今だから思います。中には、本当に思いやりのない、愛情のない理不尽なキツイ事を言う会社もあります。そんな、人の気持ちを簡単に踏みにじるような、モラルのない会社は、まずお客様からも好かれていません。経営もうまくいっていないでしょう。

もし、面接時にそんな会社に出会っても落ち込まないでくださいね。相手は所詮小物だったと思うようにしてください。そして発奮してください。本当にいろんな会社があるのです。

自分が入りたいという会社像を明確にして、そこに向けてアピールしてください。なぜその会社を選んだのか?こういう質問は面接で必ずあります。会社としては、自分たちと一緒に働きたいという人を採用したいものなのです。

自分が面接されるのではなく、自分が制作会社を面接するという気持ちで就職活動に望んでください。

心配ごとは多いですが、とにかくアタックです。

文章がかなり長くなってしまいました。
ここまで読んでくれてありがとうございます。

とにかくマーケティングは勉強すれば面白いし、そういう視点をもったWebディレクターが不足しているのです。
ツヨシさんには、ぜひ、そういう人材になっていただきたいと思います。

小林謙輔


■□今の気持ちを忘れず、Webの世界へ上を目指して歩んで行きたいと思います。:ツヨシさん□■

ここまでしていただいたのもありますし、僕自身の夢もありますから、とにかく前へ。

「悩んだら前へ出ろ、前へ出ることそれ自体が正解や。」
は阪神星野SDの言葉です。

今回は本当にありがとうございました。

お仕事、ご家庭の二つを抱えながらの相談受付はさぞかし大変だっただろうと思います。

転職に向けて張り切ったはいいが、ずっと不安な毎日を過ごしてました。自分で考えてもなかなか答えが出ず、人に聞くこともなかなか出来ず、ただ日々アンテナを張り、作品は絶対作ろうとただそれだけでした。

その内それらも止めてしまう、もしくは間違った方向へと向かって行く可能性も大きかったと思います。

それをこういう形で修正、方向付けをして頂いたことに対して、大きな感謝を送りたい気持ちで一杯です。今回のこと、今の気持ちを忘れず、Webの世界へ上を目指して歩んで行きたいと思います。

また小林さんのWebサイトにお邪魔させていただきます。
長々と書いてしまいました。ここまで読んでいただいて、僕の方が感謝しなければなりません。

就職できた時はご連絡します。
この度は本当にありがとうございました。

ツヨシ


ツヨシさんのようにせっかく興味をもっても、どう勉強していけばいいのか分からない、興味があるが、漠然としたイメージしかつかめていないという人は多いと思います。しかしそれでは採用側に伝わりません。非常にもったいないですね。

ちょっとしたキッカケをつかむことで、視野が劇的に広がっていくものです。ぜひ、キッカケをつかんで欲しいと思います。そして、キッカケをつかみ、自分から率先して勉強し、追求してきたことに自信をもって欲しいのです。

私は最近、Web制作に携わっている人やクライアントも含め、勉強していないビジネスマンが本当に多いと感じています。そういう私も前職の時は勉強していませんでした。なぜ勉強しなかったのか?それはその仕事を好きではなく、心から楽しんでいなかったからです。

その分野が好きであれば、負けるはずがないのです。

※ツヨシさんなら、キッカケさえつかめればきっと夢を実現させられるのではないか?メールとはいえ、今回やりとりをしていて、そんな感じがしました。それはメールとはいえ、きっちりと相手(私)に対しても気を配れているからです。ちょっとした謙虚さ、相手を思いやる心遣いがないという人が結構多いのです。

その後のツヨシさんは...

独学でWebデザイナーを目指すために、
最低限これだけは読んでおくべき10冊の本

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「一人でできる!お客様のためのWebサイトを企画する方法」
メールアドレス: まぐまぐ
このサイトの運営者

Web制作会社でWebデザイナー・ディレクターを経て、現在はある企業Web担当者(Webマスター・ディレクター・プランナー)として働いています。

こんな私ですが、3年前までは、ある化学メーカーの工場でエンジニアとして5年半もの間、働いていました。エンジニアというと聞こえがいいのですが、与えられた仕事も満足にこなせないいわゆる落ちこぼれだったのです。

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