制作会社が求めているWebデザイナーと、皆さんが
想像しているWebデザイナーがまったく別のもの
世の企業の95%は中小企業と言われています。当然、大企業よりも中小企業をクライアントに抱える制作会社の方が圧倒的に多いのです。
中小企業のサイトは大企業ほどの予算はありませんから、小規模になります。
会社の制作スタッフも少人数です。よって、制作会社のスタッフもディレクター、デザイナー、HTMLコーダー、カメラマン、エディターなど、一人何役もこなさなければなりません。
私も主なクライアントが中小企業である制作会社に勤めていますが、仕事の内容は以下のように、様々な領域に渡ります。
(1)飲食店から製造業まで、様々な業種のWebサイトの企画・提案
(2)上記Webサイトのデザイン、制作、ディレクション
(3)Webサイトのキャラクター、イラスト制作
(4)ネットショップの販促企画・メールマガジン執筆・編集
(5)コンテンツ制作のためのインタビュー取材、原稿執筆
(6)Webサイトに掲載する写真撮影、加工
(7)見積の説明
(8)顧客フォロー ・・・など
少なからず、皆さんもこのような会社の求人に応募することになるでしょう。その際、履歴書だけでなく、自分の作品も提出します。
しかしながら、雑誌に掲載されているWebデザイナーのイメージしかない皆さんは、すでに書類選考の時点で、
「わが社のニーズに合っていない」
と判断されるのです。
もちろん、雑誌に掲載されているサイトと同等のクオリティがあるのであれば、何も問題はありません。しかし、ハッキリ言って業界への就職未経験でそこまでのクオリティは、まず無理でしょう。
そのような作品を見て制作会社側は、
(1)雑誌に掲載されている大手サイトのイメージだけを真似て作っているなぁ。
(2)しかもクオリティが低い。
(3)履歴書や自己PRなどの書類からでは、先述のような仕事内容をこなしていける、あるいは今後経験を積めば大丈夫だろうという想像ができない。
(4)じゃあ、無難なところで、とりあえずの業務はこなせる実務経験者を採用しよう。
となってしまう訳です。
皆さんは実務経験もなく、デザインの勉強も基礎からみっちりやっていない人が多いと思います。
ですから、(1)のようなイメージ重視のサイトで勝負してはダメです。
イメージだけ示されても目的が見えないので、結局は好き嫌いでしか判断するしかありません。
そうなると、(2)クオリティが低い。などと、良くない印象を持たれてしまうのです。
好き嫌いだけで判断されないためには、理屈が必要になります。
また、作品は目的のよくわからないものなのに、履歴書や自己PRに
『将来は企画提案ができるWebディレクターを目指したい』
と書いていたりします。
理屈が通っていません。
「企画提案ができる人材が求められている」
Webの雑誌やスクールの案内パンフレットにはそう書かれています。
なぜそういう人材が求めれられているのか理解せずにそれをそのまま書いてしまうのです。
よって、(3)(4)となるのです。
作品と自己PRは、密接に繋がっていなければ記憶にも残らず、書類選考すら突破できません。
未経験者は、記憶にも残らないレベルでの「どんぐりの背比べ」。
その結果、たとえ「未経験者歓迎」と書かれている求人でも、実務経験者を採用するのです。
制作会社だって、本当に望む人材なら、未経験者でも採用したいと思っています。
しかし実際は、可能性を感じさせる人材がなかなかいないのです。
では、可能性を感じさせる人材とは何か?...次へ