第3回:Webデザイナーになるために最も必要なこと
いきなり核心です。
「Webデザイナーになるために最も必要なこと」って何でしょうか?
それは
「Webデザイン、Webサイト運営が好きなこと」です。
なんや、当たり前の話やないかと思われるかも知れません。
しかし、「Webデザインが好きなので、Webデザインの仕事がしたい。」という人と話をすると、本当にWebが好きなのか疑問に感じることがよくあるのです。
好きだと言いながら、その好きな事に関して何も知らない。語れない。これでは、就職活動のときにアピールできません。
本当に好きならもっと深く知りたいと思うはずです。そして、可能な限りの知識を得ようと追求していくでしょう。
本当に好きなら、その好きな事に対して自分がどのように取り組んできたのか、また今後どうしていきたいのかというストーリーがあるはずです。
そのストーリーを語れることができるのであれば、「好きだ」と胸を張って言えるのだと思います。
あなたは自分のストーリーを熱く語ることが出来ますか?
★過去の私へ喝!(3)★
「ストーリーを作らなければと焦る必要はない。本当に好きなら、自然とストーリーが出来上がってくるものである。まず好きになるキッカケをつかもう。キッカケをつかむには『まず始めてみる、そして取り組んでみる』ことだ。
取り組めば、大小あれど、いろんな問題にぶち当たる。
そのときその問題を解決しようとして追求が始まるのだ。学んだ事を実践し、問題を解決したときが楽しい。
そして好きになっていくのだ。『踏み出せば、その一足が道となる(猪木引退式より)』」
「そういうお前のストーリーは、どういうストーリーやねん。」
そういう声が聞こえてきそうです。そこで今回からしばらく、未熟ながらも試行錯誤し、Web制作が好きでたまらなくなった私のストーリーについて紹介します。
●まず下記のサイトを見てください。
Kensuke Kobayashi的新居浜ガイド
私がはじめて制作したWebサイトです。スクールの最初の課題でした。
自由課題で何でもいいからサイトを作ってくださいというものでした。
今見ると、はっきり言って恥ずかしいです。
プロとしてこういうサイトはリニューアルするか、またはサーバーから削除してしまいたい気持ちです。しかし、当時の私のレベルというものを知っていただくためにあえて消さずに紹介することにしました。
このサイトを作成したときはまだ、DreameweaverとFireworksを習いはじめで、ソフトの操作もぎこちなく、HTMLの手打ちも交えながら作業したため、かなり時間がかかった事を覚えています。それでも楽しかった。
普通、「何でもいいからサイトを作ってください」という課題を与えられると何を作っていいのか分からないという人が大半だと思います。
しかし、私はサイトのテーマを即決することができました。。
『以前の会社の寮で一人暮らししていた自分の生活を記録に残しておきたい。』
スクールに通う前は四国は愛媛県新居浜市というところで寮生活を送っていました。その生活は自分の人生の中で重要な期間だったのです。
こういうテーマで初めてのサイト制作を行ったのです。
このサイトを通じて、私はサイト制作、運営の楽しさを知り、追求が始まりました。そしてWebの素晴らしさを体感することができました。
実際にどのような取り組みで楽しさを見いだし、そこで何を勉強していったのでしょうか?
まず、コンテンツ案の検討です。
(1)自分が生活していた寮の案内
(2)自分の所属していた会社の案内
まず思い浮かんだのはこの2つですが、これだけでは新居浜ガイドになりません。
(3)ショッピングの情報
(4)グルメ情報
(5)エンターテイメント情報
の3つを加えました。
しかし、これだけでは更新していくコンテンツがない。リピーターを増やす為には、連載の読み物系コンテンツが必要です。
そう考えた私はさらに
(6)私の失敗談(武勇伝)
を加えることにしました。数え切れないほどの失敗談がありましたから、しばらく更新内容に困る事はないと思ったのです。
当時の失敗を思い出しながら一人でニタニタして文章を起こしました。
「この文章は最後にもってきたほうが面白いな。」
「イラストを入れると状況がわかりやすいな。どうせなら覚えたてのソフトで描いて見るか?」
自分なりに、試行錯誤しながらのサイト制作が始まりました。
この時点でもう、無我夢中です。面白くて仕方がありません。
時間を忘れて没頭しました。
「自分で読んでも面白い。スクールの課題だけで終わらせるのはもったいない。世界に自分の記録を発信したい!」
そう思うようになったのです。
★過去の私へ喝!(4)★
「エライ自信やな。しかし、恥ずかしがってはWebデザイナーになどなれない。私はこの時点で他の受講生にどう思われるとかそんなことはどうでもよくなっていた。とにかくこの講座の中で突出した存在になる!
しかし、制作した課題はスクールのサーバーにアップロードするので、インターネット上には公開されません。世界に発信するためには、スクール内のサーバーではなく、外のサーバーにサイトをアップロードする必要があります。ここで自主的にサーバーについて、いろいろと勉強することになります。
費用はないので無料サーバーを探しました。そこでYahoo!ジオシティーズの存在を知ったのです。
とにかく早く見てもらいたくて、ウズウズしていましたから、スクールで課題発表する前に公開しました。
公開してもすぐに見に来てくれません。
そこで告知と近況報告を兼ねて自分の知り合い(新居浜在住)にメールすることにしました。
★過去の私へ喝!(5)★
「今思うと、この行動は『マーケティング』のひとつやな。(マーケティングはWebの仕事をしていく上で私が最も大切な事と感じて いるので、これからも少しづつ説明していく。)
マーケティングでは、『見込み客』を集めることが重要になってくる。 『見込み客』というのは、そのサービスを利用する見込みのある人たちのことだ。
私の場合、新居浜ガイドというサイトを告知するために、見込み客になりうる人=新居浜在住の人にDM(ダイレクトメール)を送ったわけだ。なかなかいい行動と言える。
このような自分の行動をマーケティングに照らし合わせて説明できていれば、もっと早くWebデザイナーになれたのではないかと思う。
今話した事もまだ分からなくてよい。興味があったら、このメールレポートで紹介している本でも読んで理解を深めておいて欲しい。」
面白いという感想を沢山いただきました。もう、嬉しくて楽しくて仕方がありません。
「このサイトをもっともっと知ってもらいたい。」
そう思った私は、あらゆるところに告知活動をしていきます。
この時はまだ認識していなかったのですが、この告知活動こそ、今ディレクターとして企画・提案する中でもっとも必要な知識となる「マーケティング」の一部だったのです。
「どうせなら、自分の知らないユーザーからもっと感想をもらいたい。気軽に感想をもらうためには...掲示板やな。」
「どのくらいの人が見てくれているのか把握したい。そう言えばカウンターってのがあったな。」
そう思うようになり、掲示板や、カウンターの設置を勉強します。CGIという言葉、仕組みについて勉強したのがこの時でした。
しかし、カウンターを設置したものの、一向にアクセスがありません。
★過去の私へ喝!(6)★
Webサイトはアクセスしてもらわなければ、ただの自己満足である。見てもらってナンボ。
知り合いは情けで見てくれたのだ。
このサイトの場合、見知らぬユーザーにもアクセスしてもらえなければ意味が無いのだ。
「このサイトをさらにもっともっともっと知ってもらいたい。」
そう思った私は、あらゆるところに告知活動をしていきます。
アクセス数を増やすには、よそのサイトからリンクしてもらうのが一番と考えました。(この頃はSEO:検索エンジン最適化なんて言葉は当然知らなかったし、検索サイトもYahooしか知らず、ましてや、Googleの
存在なんて知りませんでした。)
愛媛の情報や、四国の情報を集めたポータルサイトに絞って、リンク依頼をしていきました。
なぜなら「新居浜の情報を見たいであろうユーザー」が集まるサイトにリンクを貼ってもらわなければ意味が無いと思ったからです。
また、Yahooの掲示板で、新居浜や四国関連のトピックを見つけては、新居浜ガイドの紹介を行いました。
すると、少しずつアクセス数が増えてきました。増加しているのを確認するたび、興奮していたことを思い出します。
そして、掲示板に見知らぬユーザーから書き込みがあったり、メールを頂いたりという機会が増えてきました。私は始めてユーザーからメールを頂いた時の感動が忘れられません。
この時、見ず知らずの人と人とを瞬時に結びつけることができるインターネットの素晴らしさを実感したのです。
CGIの勉強を進め、知識も増えてくると、ジオシティーズが提供している掲示板やカウンターが気に入らなくなり、自分て作るためにCGIの本で実際にプログラミングを体験したりもしました。
どんどん欲が出てきます。
「アクセス解析」というものの存在を知りました。
カウンターは数字を表示するだけですが、アクセス解析は、アクセス元のサイトURLや、どのような検索キーワードで訪れたのかが分かるのです。
早速、無料で設置できるアクセス解析CGIを導入しました。
「えーっ、こんなことまで分かるんかいな!ヤバいんちゃうん、コレ。」
興奮につぐ興奮。アクセス解析はまるでユーザーの行動を除き見しているような感じでした。とにかく、面白くてたまりませんでした。
しかし、それと反比例するかのように、スクールの授業はどんどん退屈なものとなっていきました。
なぜなら、やる気のない他の受講生のレベルに合わせて授業が進み、いつまでたってもソフトの使用方法の説明だったからです。
★過去の私へ喝!(7)★
『スクールはキッカケを与えてくれるに過ぎない。』なぜなら、スクールが私に提供してくれたのは
(1)ソフトの使い方
(2)課題を与えてくれた事。この2点だけだったからである。サーバーやCGI、アクセスアップ、マーケティングなどの知識は、一切教わっていない。まさに自ら欲しい情報を求めて勉強したのである。
好きであればこそ、とことん追求し、自ら勉強することができる。
好きであればこそ、勉強は苦痛ではなく快感なのだ。
『面白くて面白くて仕方がない。もっと知りたい。そういう欲求をWebデザインや実際の運営を通じて感じることができるかどうか。』
これがWebデザイナーを目指すにあたり大事なポイントである。
しかし、スクールに通うことは無駄ではなかった。
私の場合、WebではなくDTPの授業で教わった先生から仕事を与えてもらったり、授業だけでは吸収できないことを学ばせてもらった。
とにかくスクールの授業では、高い授業料を取り返すと思って、受身ではなく、先生を困らせるくらいに質問攻めにするとよい。
とは言え、先生にもアタリ・ハズレがあるのだが・・・。
次回からは、Webデザイナーになるために必要なスキルについて、具体的にお話させていただきます。
...続く
●ぜひ皆さんのストーリーを私に教えて下さい。就職の際の自己アピール練習にもなりますよ。感想、ご意見、ご相談も受け付けております。
こちらのお問い合わせフォームよりお待ちしております。いただいたメールには、できるかぎり返信させていただきます。
- 第1回:Webデザイナーである前に社会人であれ!
- 第2回:元化学会社製造部員の私がWebデザイナーになるまでの道のり
- 第3回:Webデザイナーになるために最も必要なこと(今表示している記事)
- 第4回:Webサイト企画事例:不動産販売企業の見込み客集め
- 以下続々掲載予定